はじめに:絶望の「カチカチ」音
3Dプリンターで中途半端な残量のフィラメントを使い切ろうと印刷していた時のことです。突然のフィラメント切れ警告。ここまでは想定内でしたが、新しいフィラメントをロードしようとした瞬間に事件は起きました。
どれだけロードを試しても、エクストルーダーから響く「カチッカチッ」という空回り音。フィラメントが全く送られていきません。最初は「アンロードとロードをやり直せばすぐ直るだろう」と楽観視していましたが、何度繰り返しても状況は変わらず……。次第に「これ、もしかして詰まってる?」と焦りが募っていきました。
試したことリスト
まずは手元でできることを試しました。
- フィラメントのアンロード・ロードの繰り返し:基本中の基本ですが、まずはここから。しかし、フィラメントが噛み合わない感覚が残り、解決せず。
- ノズルの交換:物理的な詰まりを疑い、新品のノズルへ交換。しかし、相変わらずフィラメントが奥まで届かないような違和感は拭えませんでした。
解決の決め手:押し出しによる「強制排出」
トラブルが解決しない中で冷静に状況を分析しました。アンロード時に「フィラメントが引き抜けた」というメッセージがいつまで経っても出ない……。
「もしかして、ノズルに届く前の『中途半端な位置』に短いフィラメントが残っているのでは?」
そう仮説を立て、以下の手順を試しました。




- 画像1枚目、ホーム画面から「フィラメント」を選択。
- 画像2枚目①、「ノズル」を選択。
- 画像3枚目、テンキーからノズル温度を設定。(PLA使用だったので250度で設定)
- 画像2枚目②の抽出機▽を押す。(ロード時のようなノズルを通しての抽出が可能※)
- 新しいフィラメントを上から差し込み、詰まっていると思われる残骸を押し出す。
すると、熱で溶けかけた残骸が押し出され、無事に新しいフィラメントが貫通しました。どうやら、継ぎ目の部分に短い破片が取り残されていたようです。
※ 170度ノズル温度が高くないと抽出機を押しても警告が出るようになっているようです。
今回の教訓:完璧な原因究明よりも「物理的アプローチ」
今回学んだのは、「機械的な操作で解決しない時は、物理的に詰まりを押し出す」という判断の重要性です。
ソフトウェア上の操作やノズル交換をしても直らない場合、原因は「溶けたフィラメントによる詰まり」だけでなく、今回のような「取り残された破片による物理的な障害」であることも多いです。そのため「物理的な詰まりを押し流す」というアプローチを持っておくことも必要と知りました。
また、今回の解決にあたっては、以下のサイトが非常に参考になりました。
ぜひ同じ症状で困っている方はチェックしてみてください。
(私の解決方法以外にも他のアプローチも載っています。)
コールドプルとは、ホットエンドを加熱・冷却しながら詰まったフィラメントを引き抜く手法です。Bambu Labの公式ガイドでも、ノズル詰まり時の重要なメンテナンス手順として推奨されています。
——出典:Bambu Lab Wiki – ホットエンドのコールドプルメンテナンス
まとめ:トラブルも「ラボ」の一部
今回は原因の特定に時間はかかりましたが試行錯誤の結果、無事に印刷を再開することができました。
みなさんも同じ「カチカチ音」に遭遇したら、ぜひ「押し出し」のテクニックを試してみてください。
3Dプリンターを使っていると、こうした「予想外のトラブル」は避けて通れません。しかし、それを解決してブログに残していくことで、私自身の備忘録にも他の方の手助けにもなりますので、
今後トラブルが発生した場合は同様に解決方法を載せていきます。


コメント